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大阪駅編

大阪・関西の玄関口、「うめきた」の全貌が見えてきた!?

長年にわたり大阪最後の一等地といわれてきた、大阪駅北側に広がる梅田貨物駅跡地の再開発エリア「うめきた」。

先行開発区域におけるグランフロント大阪の開業から11年経った今、2024年9月の2期エリア先行オープンを前に、「うめきた」のまちがリアリティを増してきた。

また、大阪駅西側エリアでも再開発が進行中。大阪駅を中心とした新しいまちづくりの全貌が、はっきりと見え始めてきている。

うめきたグリーンプレイス 外観イメージ
うめきたグリーンプレイス 外観イメージ

2023年3月のJR大阪駅(うめきたエリア)地下開業以降、一気に加速した感があるうめきた2期の開発。日を追うごとに風景が変わり、新たな街区「グラングリーン大阪」の誕生が近づいていることがわかる。

特に印象的なのは、ビルや商業施設、ホテル、高層マンションを、単に乱立させるのではなく、街区の中心に広がる「うめきた公園」とシームレスにつながる形で配置させる整備の仕方だ。

2024年9月の先行オープン、2027年春頃のグランドオープンに向け開発が進行している「うめきた公園」の敷地面積は、約45,000㎡。大規模ターミナル駅直結の都市公園としては、世界最大級の規模を誇る。

うめきた公園サウスパーク「提供:グラングリーン大阪開発事業者」
うめきた公園サウスパーク
提供:グラングリーン大阪開発事業者

「みどり」「出会い」「交流」をテーマに、うめきたと駅の玄関口に誕生する賑わいと憩いの拠点

その南東に位置するうめきた2期の玄関口には、大阪駅前の新たな顔となる駅ビル施設「うめきたグリーンプレイス」が誕生する。吹田、甲子園口、夙川に続くグリーンプレイスシリーズの第4弾は、大阪駅周辺を行き交う人々に高品質で豊かな生活を提案する都市型ショッピングセンターだ。「みどり」「出会い」「交流」をテーマに、緑豊かな広場、賑わいや憩いの場を創出し、来街者の回遊性を高めている。

2025年春のグランドオープンに先がけ、2024年9月に大阪駅方面(ノースゲートビルディング)と接続する歩行者デッキの供用がスタートする予定だ。

うめきたグリーンプレイス

1階=JR大阪駅(うめきたエリア)地上出口に直結。駅利用者のクイックニーズや、隣接する「うめきた公園」利用者のテイクアウトニーズに応えるショップを展開。

2階=歩行者デッキでJR大阪駅と接続する、うめきた2期エリアの玄関口。周辺オフィスワーカーや来街者が気軽に利用できるフードコートやカフェ、テイクアウトも可能な飲食店等で構成。

3階=最上階の3階は、緑豊かで開放的な空間を活かし、ビストロやイタリアン、バーなど、日本初出店を含む上質な飲食店を展開。

ノースゲートビルディング側より
ノースゲートビルディング側より
北側より(大階段)
北側より(大階段)

“きた”だけじゃない。“にし”もどんどん進化中

かつて初代大阪駅や貨物ヤードがあった、大阪駅西側エリア。1982(昭和57)年の貨物ヤード廃止以降、再開発によるまちづくりが進められてきた。“きた”の盛り上がりで鳴りを潜めていた感もあるが、いわゆる「梅田3丁目計画」のクライマックスとともに“にし”の動きも活発化している。

2023年3月、混雑緩和やバリアフリールート整備、駅西側へのアクセス向上などを目指し、西側高架下に西口改札を開設。新線地下駅のうめきた地下口への連絡通路も整備され、大阪駅はさらなる広がりを果たした。

また、新施設の登場により、大阪駅を中核とした大阪ステーションシティがさらに充実。2024年3月には、初代大阪駅跡地で旧大阪中央郵便局の場所に、高さ約188m、地上39階、地下3階のJPタワー大阪が竣工した。オフィス、商業、ホテル、劇場などの機能を備える、大阪駅直結の大型複合施設だ。同年7月以降、商業施設のKITTE大阪、JR西日本ホテルズの新ブランド「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」などが順次開業を予定している。

さらに、駅を挟んだうめきた2期エリア側では、「イノゲート大阪」が2024年夏に開業予定。高さ約120m、地上23階、地下1階のビル内は、飲食店やショップなどが入る商業フロアと、オフィスフロアで構成される。大阪駅西口改札と直結、ルクアなどが入るノースゲートビルディングとも地上2階の歩行者デッキで接続。大阪駅と周辺における回遊性が、さらに高まっていきそうだ。

JPタワー大阪
JPタワー大阪
イノゲート大阪
イノゲート大阪